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VOL.26 No.3 '10 /秋 ≪モノづくりはひとづくり≫

30701中村義一.JPG8次中計1年目も早くも下期に入りました。「終わりよければすべてよし」という言葉がありますが、当社の中計進捗に限っては、最後に辻褄が合えばよいということでなく、1Q1Qごとにしっかり仕上げることが重要であり、むしろ最初が肝心だと考えます。

さて、8次中計で石﨑本店の35年後のあるべき姿として5つイメージしています。

1. (自由闊達)部門や役職を越えて自由に意見交換ができる風通しのよい会社

2. (プラス思考)新しいことにチャレンジすることを応援して、失敗しても褒め称える会社

3. (変化対応)環境、市場、お客様の変化に対応し、社会に貢献する会社

4. (社員満足)能力や価値が認められてその能力を100%発揮し、楽しく仕事ができる会社

5. (一体感、一丸)働ける喜びや誇りを社員が実感できる会社

今日の社会には高齢者、若年者、正規・非正規、健常者、障害者、そして男性、女性、多様な個性を持った人々が暮らしていますが会社も同じです。それぞれの個性が尊重され活き活きと活躍していることがあるべき姿に近づくために重要な要件となります。

そのためにこの下期に手がけなければならないこととして3つ考えています。

一つは現場でのOJTの促進による仕事を通じてのひとづくりです。殆どの職場にはスキルマップがはってあり、一人ひとりが目指すべきレベルが目標として明示されています。社員の皆様には職場の複数の仕事のスキルの習得が求められています。上司が部下に、先輩が後輩に日常の仕事を通じて仕事やものの考え方、当社の歴史や風土を伝えていただきたいと思います。いわゆる多能工化といわれるもので、人が強くなればモノづくりの力が強くなり、組織が強くなることで会社が強くなります。すべての職場でOJTによる人づくりが実践される仕組みを構築しなければならないと考えています。

二つは人事制度としてのジョブローテーションです。本部や部門・課を越えた人事異動が行われることにより人の成長と会社の活性化が大いに期待できます。チャレンジ精神や変化対応の風土が醸成されます。5年後、10年後の自分自身の成長を想像して、そのために、どういう資格、能力を身につけ、職場・仕事を経験したいか、自分のキャリアを計画的に考え、作っていくことを考えて欲しい。異動が促進されるためには一定のルールの下に公平に実施されることが必要であり、個人の思いが尊重されることも重要です。「昇給昇格人事考課表」に「自己申告」の欄がありますので、是非活用していただきたいと願っています。

MC900417026[1].jpg三つは人材の多様化、中でも女子社員の活躍できる会社でありたいと思います。まず全員協力してセクハラやパワハラを職場から一掃すると同時に、結婚しても出産しても子育てをしながら働ける会社環境が構築されなければいけません。育児休業制度や短時間労働制度も導入されました。女子社員が自らの適性や能力を尊重し、自分の成長への努力、会社発展と社会貢献のために働いていることを実感できる会社にしたいと考えます。