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VOL.37 NO.2 '20/夏 <第11次中期経営計画への思い>

チーム一丸で逆境に打ち勝ち、強い経営基盤を築こう

                        代表取締役社長 石﨑信三

 新型コロナウイルスの影響により、世界経済は非常に大きなダメージを受けています。日本も同様であり、いつ終息するのか全く見通せない中、各企業とも生き残るためにあらゆる対策を講じています。

当社も同じです。自動車需要の蒸発で過去に類をみない大規模な生産台数減少で、月次損失が累積しています。事業運転資金繰りの問題が出て来ています。金融機関からの資金借入も含めて事業継続の緊急対策が不可避となっています。

 新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの仕事の仕方や生活を大きく変えました。  人との接触を避けるため、ウェブを活用した会議や打合せ、自宅での勤務やフレックスタイム制の導入、会議時間の短縮、事務所スペースの有効活用など、様々な変化をもたらしました。これらは、人の行動を制限するものですが、一方では最小の行動範囲と行動量でいかに効率的・効果的な業務を行えるかということでもあり、かかるコストを最小化するということでもあります。仕事の仕方に変革が起こり、働く環境、働き方が大きく変わった瞬間でした。

このような状況において、私たちに求められているのは、新しい環境に対応するため、これまでの業務をすべて見直し、最小の時間で最大の効果をあげる体制を造り上げることです。すべての業務を白紙に戻して、本当に必要な業務だけを残す。クオリティーファーストの信念のもと、商品・サービスの質を高めることです。贅肉を削ぎ落とし筋肉質で無駄のない強い会社体質に鍛え直すことです。会社は従業員の皆さんの生きる場です。役員と幹部が率先垂範するのは当然ですが、皆さんが自分事として向上心と改善マインドを持って、仕事と働き方改革に取り組むことがチーム石﨑を強くします。

 各本部は年度計画と個別の改善計画をやり遂げ、着実に実績を積み重ねて下さい。チーム石﨑として全社一丸となって、業務プロセスの簡素化・効率化、不必要な支出の抑制、コスト削減、投資効果を考えた適正な投資の実施、残業ゼロ活動、在庫削減などに徹底して取り組んで下さい。価値のないものを徹底的に取り除いて体質強化と仕事価値を高めて下さい。

新型コロナ後の業界は大きく変わります。変われない会社は淘汰されます。新型コロナ後の事業環境を先読みして会社と仕事の仕方を変革できる会社、経営と仕事の質が高く、そして事業成長の財務力のある強い会社が社会と業界をリードする時代になります。

直面している新型コロナ危機は、"変える、変わる絶好のチャンス"です。輝く未来を勝ち取るため、従業員一人ひとりが"変わる、変える"高いマインドを持って、未来に輝く石﨑グループを造りましょう。